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2016/09/07 12:17  「女子」たちが感じる働きづらさ―働く女子の運命/濱口桂一郎 著


【書評:働く女子の運命/濱口桂一郎 著/文春新書】

女性活躍の推進が叫ばれる中、女性の働く環境の物理的・精神的な厳しさややりにくさを
日本の雇用システムの歴史を丁寧に紐解きながら解説する。

タイトルに「女子」ってなんかジェーン・スー氏の「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」を思い出して
なんとなく抵抗感があったのだけど、
これは、、、出版社がキャッチ―さを衒ってタイトル付けたパターンかもしれない。(例:「普通が良い」という病)
要するに、中身は素晴らしい本です。
というか、この「女子」は女性を本質的にはいつまでも「女子」扱いする働き方の現状に対する、痛烈な皮肉という気すらしてきました。

よくわかったのは、今の女性が抱える働き方は、相当根深いものだ、ということです。
日本式雇用システムが歴史的にどのように成立したのかを丁寧に解説しているから、
その特徴(欧米型のジョブ型雇用には程遠いメンバーシップ型雇用、
勤務地・勤務時間無制限、勤続年数による昇給システム、生活給、などなど)がよく理解できる。
終身雇用制が崩壊したといわれて久しいですが、それらの考え方は厳然と残っている。特に会社の上層部の頭の中に。
女性活躍推進の御旗のもとに、女性はその環境もないのに新しい働き方とやらを強要されている。

なんか…暗鬱となりますね。本当に。
私も、日本型雇用システムが根強い職場に勤務しているんで…
最近は表向き残業削減とか育児休業の取得促進とか、女性幹部の登用とかやっていますが、
人事も異動の仕方も不透明で、「職場にどれだけ身を捧げたか」が評価基準にねちっこく残っている感じがどうにも胡散臭いです。
もちろん理解ある方も沢山いらっしゃるのですが。
そもそも日本の働き方を決めているところが内○府とか厚生労○省という日本型雇用システムの権化みたいなところなんだから、
ますます暗い気持ちになります。笑っちゃうよな。

ただ、こういった現状を正確にとらえた上で、
今後自分が「女子」という属性を持ちながらどうやって働いていけばいいのか、
真剣に考えることが重要なんだと思う。
男性も女性も、働くすべての人に読んでもらいたい良書。

★★★★★
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